ドイツISC'14・HPC-in-Asia参加

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6月22~26日にドイツLeipzigにスーパーコンピュータに関する国際会議ISC(International Supercomputing Conference)が開催され、研究室からは遠藤・博士研究員金さん・修士一年佐々木君が参加しました。

金さん、佐々木君は併設ワークショップHPC-in-Asiaにてポスター発表を行いました。

  • Naoto Sasaki, Kento Sato, Toshio Endo and Satoshi Matsuoka: "Exploration of Application-level Lossy Compression for Fast Checkpoint/Restart"
  • Guanghao Jin, Toshio Endo and Satoshi Matsuoka: "Efficient Utilization of Memory Hierarchy on GPU Clusters: Optimization Methods and Performance Models"

 

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佐々木君の研究発表は、スーパーコンピュータの耐故障性についての内容です。システムが大規模化するにつれチェックポイント時間が長くなり非現実的となりうる問題に対して、プロセスイメージ内のデータのうち微小な誤差が入ることを認めると、プロセスイメージを大幅に削減することが可能である、という研究です。画像処理などでも用いられるウェーブレット変換・不可逆圧縮の応用でもあります。

初の外部発表がいきなり海外という、なかなかのハードルでしたがおつかれさまでした。

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金さんの発表は、GPUなどのアクセラレータを用いた計算機のメモリウォール問題に関するものです。GPU上でステンシル計算(流体シミュレーションなどに頻出する計算)を実行する際、通常はGPUメモリ容量の中で行いますが、シミュレーション対象を大規模にできない問題があります。その限界を超えても高性能を保つために、テンポラルブロッキングと呼ばれる手法を使い、さらに高性能化の最適化を行います。以前から行っている研究で、TSUBAME2.5上の新しい結果なども発表しました。

直前にトラブルもあったのですが、無事(TSUBAMEシャツで)発表を行いました。